ヒマラヤ杉剪定についてみなさまへのお知らせ

いつも谷中のヒマラヤを見守っていただき、ありがとうございます。表題の件について、みなさまにお知らせ申し上げます。

昨年10月の強い台風19号では、谷中みかどパンのヒマラヤ杉が大きな枝が折れ、近隣の皆さまにもご心配をおかけしました。

所有者の齋藤陽子さんも、お祖父様の代から引き継いだヒマラヤ杉が、今日まで多くの方から応援や親しみを寄せていただいてきたことを感じられ、今後もしっかりと木を守っていきたい気持ちをお持ちでいらっしゃいます。

しかしご本人もご高齢でいらっしゃること、また昨年のような台風や地震などの災害で枝が大きく折れて事故が起きることに、大きな不安を感じておられます。安全対策については、近隣の方をはじめ、町会連合会の皆様など多くの方にもご心配をいただいているところです。
できるだけ枝を落とすなどの剪定をされたいとのご希望がありましたが、木はとても大きくご自身だけでは対処することは難しく、昨年より当会にもご相談をいただいてきました。

昨年の台風19号での枝折れの際には、台東区の災害課や公園課の方々にもご尽力いただきました。台東区の保護樹木、景観重要樹木でもあり、谷中の名所として親しまれているヒマラヤ杉です。2013年の署名活動開始時以来、谷中地区町会連合会・まちづくり協議会の皆様には多大な応援やご支援をいただいてきました。

この度も、台東区公園課ならびに町会連合会のみなさまにこの一年かけて、ヒマラヤ杉の安全な維持管理のためのご相談をさせていただきご助言いただくと共に、区との折衝や業者の紹介、資金的なバックアップなど、剪定作業を行うための具体的な支援をいただきました。たいへん心強く、感謝申し上げます。
当基金としても、これまでみなさまよりの基金へお寄せいただいたご寄付を原資に、ヒマラヤ杉の剪定にかかる費用に充てさせていただきたい所存です。

剪定作業は、2020年11月16日より数日かけて行う予定です。
その間、通行や近隣にお住まいのみなさまにはご不便、ご迷惑をおかけいたします。

また、災害時などの安全性を最優先に考えた剪定となると思います。最終的にどのような木の形となるかはまだわかりませんが、近隣のお寺や道路にかかる枝葉は落としていくものと思います。
これまでみなさまに親しまれてきた谷中のヒマラヤ杉の形状とは大きく変わる可能性もございますが、木がこれからも変わらず健やかで、谷中の町の中で人の暮らしと安心して共存していけるよう願ってのこの度の剪定です。
応援くださってきたみなさまにも、ご理解いただけますと幸いに存じます。
なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。